
ヒスタミン中毒事故。
大阪府に本社を置く「株式会社ふくなお」はメディカルフーズ(介護食)にもおいしさだけでなく、見る楽しさをも演出する食品メーカーです。
介護食やミキサー食と言うと、原形をとどめていない食事を思い浮かべる人はきっと驚きます。素材の見たまんまを再現しながらも、食事をされる高齢者などにもおいしく召し上がって頂ける「やわらか食」を製造しています。ネーミングもちょっとおふざけが入っているかと思うようではありますが、素材がわかるかわいらしいネーミングです。
「やわらかたけのこやん」「まるでほうれん草」「ほねごとこだい君」「コロコロぶろっこりん」「いわし小粒団子」などなど・・・
渦中にあるのは「いわし小粒団子」
2月8日に自主回収の続報として電話とFAXが入りました。それより先に保健所より出荷先の連絡先などの問い合わせ。該当商品を販売していたんですねぇ当社も。
お客様より回収したのは1件。他納入顧客での異常はありませんでした。その続報には、同ロットを検査にかけた結果、中毒症状を引き起こすといわれている数値とほぼ同等レベルのヒスタミンを検出した事が載っていました。
ヒスタミンは症状に出る事もはやく、100g中に100mgの摂取で発症するとされています。しかし、個人差や体調など様々な要因でその限りではないですが。
続報に記載されていた結果は、
ロット35054
賞味期限 17年4月
ヒスタミン検出
95.8mg / 100g
回収命令(大阪府)
出ちゃいましたね。
そもそもヒスタミンは、温度管理(日光がかなり強烈みたいです)などで増加する事もありますが、原料自体(マグロ、ぶり、いわしなど赤身系)がそもそも持っている事があります。かつ高濃度で。
よく聞く食中毒菌など、大腸菌は加熱調理で死滅するとか、腸炎ビブリオは冷凍する事で死滅するとかがないのが、ヒスタミン。
確かに、低温管理により増殖させる事は抑制できますが、0℃~10℃の温度帯でも増える事があります。そして、加熱も凍結も効かないわけですから、原料自体に高濃度で含まれていた場合、しっかりした工程を経て製造された商品であっても「食中毒」を起こしてしまう。そんな奴らなんです。
今度、来社して詳しくお話を聞く事としましたが、昨年1月にも青森県の八戸フーズでブリ煮付けでその恐ろしさを知りました。こちらは、原料由来のヒスタミンとの調査結果でした。
販売先は市販ルートでしたので、広範囲にわたっての回収となりました。今回のふくなお

同様の原料由来のヒスタミンとなれば、八戸フーズ同様「入荷時の抜き取り検査」の対応指示がでるんでしょうね。良い商品をあつかっている「ふくなお」。
こうした事故が起きないようによろしくお願いしたいと思います。ファンは多いメーカーさんですから。
ベッキーみたいに話題は長引かないでしょう(笑)清原事件にも負けずに広がってますからね。
ちなみにふくなおの商品はネットからも購入可能です。病院・施設などでは定番として定着しています。
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