2016年02月19日

マイナス金利時代を切り抜ける|預金する時の注意点は3つ!

世間知らずのわたくしは、マイナス金利は個人の預金にも影響すると思っていました。定期預金とか崩してでもおろさなきゃ!なんて一瞬思ったり。


マイナス金利は日銀が銀行からの預金の一部に対して、マイナス0.1%に下げるもの。だから、私たちには一切関係ない!そんなことはない!
のです。


ゆうちょ銀行の金利変更などもそうした影響ですから、こうしたマイナス金利時代を切り抜けていく為に、得はせずとも損だけはしないように、「預金」する際のポイント3つにまとめてみました。

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【ひとつ】

まず、金利の水準と方向に敏感になることが必要です。「だからどうすればいいの?」って話なんですが、まずは水準と言うところを。


基本的には金利の高いところに預けたいですよね。3メガ銀行の金利を見てみると0.025%。どこも似たり寄ったりですが、ネット銀行などでは1年定期で0.2%台もあります。先の金利と比較しても10倍近い・・・・。現在ではネットで取引できるのが当たり前になってきていますからね。


しかし、年0.2%では100万円預けても利子は2000円/年です。あまり魅力を感じられませんね。しかし、マイナス金利時代では、お金を増やすということよりも、「減らさない」事を考える事が必要だと思います。この考え方の転換はなかなかできないものだったりしますけど。


たとえば、物価上昇率が金利を上回れば、お金の価値は目減りします。2000円で購入できたワイシャツが、2200円になるという事。微々たる金利では、実質的にはマイナスになります。得られる金利で購入できたものが、その価値では購入できなくなるのだから、それだけは避けたいですね。


補足をすると物価の上昇については、原油安などを考えると・・・鈍いのではないかとの見方もありますが、ありえない!とも限らないでしょうし、民間エコノミストの予想が出ていましたが、2016年度の消費者物価上昇率(生鮮食品を除く)は約0.5%。


ってことは、0.5%分お金の価値が目減りするという事ですよね。こんな預金金利はなかなか期待できないと思います。ですが、少しでも高い金利でその差を埋めていきたいですね。


金利については、方向も重要となってきます。たとえば、預金金利は長い期間だと高くなるものです。しかし、あるネット銀行の預金金利など期間が1年も3年もおなじ0.2%と言うものもあります。


だったら、3年にこだわらず1年間預けるという選択肢もありますよね。小回りが利くようにと。しかし、この先金利がさらに下がると踏めば3年で預ける事が得策となります。あくまでも予測での行動にはなりますけど。


その予測の根拠としては、「1年期間も3年期間も金利が同じ」という点から考えてみました。


預金とは銀行側から見ると、私たちから借りているお金。この先、金利が下がるであろう見込みがあるから、高めの金利で長期間借りていられない、という判断で1年も3年も金利を同じくし、3年間のメリットをなくしているのではないかと・・・・。考え過ぎですかね。


結局は皆様の「金利」に関する考え方での判断になってしまうのかもしれませんが、日銀の姿勢は忘れないでおきましょう。

「2%物価目標の達成のため、必要ならマイナス金利幅を拡大することも辞さない」


【ふたつ】

金利が下がるという事は、手数料の負担がより重みを増すという事。そうですね、ATMからお金を引き出すときの手数料とか、夜間や休日の108円とか216円といった手数料がかかる銀行は多いですね。あるメガバンクを例にすると、普通預金の金利は0.001%になりました。100万円を1年間預けても利子は10円。と言う事はATM手数料一発で消えてしまいます。


525,600分(1年間)で得た恩恵が1分以下で消えてしまう


「マイナス金利政策時代」には、それ以外の「手数料」にも注意したいところです。


ご存知の通り、マイナス金利政策とは、私たちから集めた預金を銀行が日銀当座預金に預けたとしても、一部金利がマイナスになるというものです。


となると、銀行としては円預金以外の商品を売ることに力を入れてくる事も考えられないでしょうか。外貨預金や投資信託というもの。


私たちからとしても、預金でのメリットがないとなれば、値上がり益が期待できるリスク性の資産を考えてみる事もありかもしれません。まぁこれも狙いの一つとしても含まれているらしいです。


しかし、注意点はこうした商品の手数料。金融機関によって異なる事が多いのです。特に投信の場合、この超低金利時代に2~3%程度の販売手数料をとる例もあります。そのまま銀行に勧められるまま買う前に、そのような点も含めて調べたあと動いた方が正解でしょう。


【みっつ】

最後は、リスクに敏感になるという点。利益のみを追い過ぎてはいけませんね。さきほどの投信や外貨預金などは価格変動リスクがあり、元本の保証がされているわけではありません。


さらにさらに、円預金にだってリスクがあります。金融機関の経営破たん時に、預金保険制度が保護する普通預金や定期預金は元本1000万円とその利息まで。


「マイナス金利政策時代」にはできるだけ高い金利の預金を探した方が得策ですが、ひとつの銀行につき預金額を1000万円までにとどめた方が良いと思われます。個人的にはそこまでの預金が出来ればケチケチする必要はないとも言えますが(笑)しかし、だからこそとも考えられるので、ひとつの注意点としています。


とはいっても経営破たんの危険性があるのか?という話になりますが、「マイナス金利政策」のもとでは、長期の金利低下を背景に銀行の収益圧迫が考えられ、国債運用への依存度が高い金融機関は苦しむのではないかと言われています。


だからと言って、国債運用への依存度の高い地方の金融機関で経営破たんが起きやすいか?と言えば、そこまで単純ではないでしょう。同じような条件で預金をするのであれば、できるだけ安心感のある方を選択するにこしたことはないという事です。


思惑どおりの経済展開となるのか?またその影響は、私たちにどのように関係してくるのかを、じっくりと考えてみる事で、マイナス金利時代を切り抜ける「増やすより減らさない鉄則」を貫いていけるのではないかと思います。

参考リンク:日経新聞





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posted by なーたのうた at 21:17| Comment(0) | 金融関係を生意気に | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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