そんな話が聞こえてくるッと毎回ながらドキッとします。
給食センターもお客様として複数件あるわけですが、だいぶ昔には「出入り禁止」となるようなクレームもありました。食品業界は安全・安心がより強く求められるようになっていますから、他社の事故であっても原因などの詳細は把握しておき、自社の体制も見直す機会としています。
先日、地元の学校給食での異物混入クレーム。各メディアで地元の方々も把握されたと思いますが、花巻市教育委員会が22日に発表した内容です。
11月17日に学校給食センターが提供した給食に輪のような形の金属が混入していた。児童が口に入れたものの、けがは無かった。
異物が発見されたのは「せんべい汁」。その中から発見された輪のような形をした金属ですが、正体は「ピアス」。ピアスと思われる、いや、これはピアスでしょ。
楽しい給食の時間、午後1時ごろという報告で、花巻市立若葉小学校で提供された「せんべい汁」を食べた1年生の男子児童が「んっ!?」という違和感を感じたんでしょう。口から出したら「それ」が出てきたという事でした。
児童にけがが無かった事は何よりでしたが、教育委員会と学校は21日に児童の自宅を訪問して謝罪もしたそうです。さらに、22日に給食センターが給食を提供している小学校2校と中学校2校の保護者に対して、説明とお詫びの文書を送付。同時に原因追求にあたっています。
調理場の調査については、器具の破損など異常は見つかっていないという事です。
ここからが大きく公表されていないところですが、あくまでも「金属」という報告になっていますが、混入物は現在、せんべい汁の原材料として使用された食材メーカーを点々と回っており、原因を突き止めようとしているのですが、当方の地での「せんべい汁」は郷土食として各地で調理されます。
当然、学校給食にも納入している私たちもせんべい汁用のせんべいを販売しており、仕入先へ確認しました。まったく同じ商品を扱っており、当社に在庫しているものが使用されていました。しかし、結論は「混入の可能性は極めて低い」とみています。
製造しているメーカーからの報告書では「アクセサリーの混入があった件について」との表記があり、あぁピアスなんだぁとわかったのです。さらに調査報告には、「アクセサリーの取り外しの有無」など記載されています。
さすがに食品製造をしているだけあり、従業員の就労前の装飾品などのチェックは行われており、基本的にはピアスなど付けたままでの業務は許されません。ピアス穴のある従業員への確認なども報告されており、せんべい自体に混入していた可能性は極めて低いように考えます。
袋詰を終えて、最終チェックには金属探知機を使用しているので、1.5cmくらいのピアスには反応を示すと思われます。混入物が各製造元を回っているのも、設置している金属探知機で検知できるか?の確認でもあります。
クレーム発生品の製造時には、見学や監査などの部外者もなく、製造記録にも問題は無かったとの事で「シロ」と考えてもよさそうです。
では、どこでピアスがせんべい汁に??
どどん!とピアスを公開すれば、「あっ!」っていう人が出てくると思いますし、すでに落とした人は自覚しているでしょう。話が大きくなれば言い出しづらくはなりますよね。
このような異物混入は、従業員の意識の問題でもあるのだと思います。自社で起こしてしまった例では、荷造りの際に使用していたカッターを箱に入れてしまい、そのまま納品されてしまった、という事故もありました。
もちろんけがなどありませんでしたが、箱を開けたらカッターが入っていたとなれば、そりゃ驚きますしおこりますよね。本当に申し訳なかったクレームでした。
今回は、納入業者のものか?はたまた給食センターの調理人なのか?ひょっとしたら配ぜん係の児童?担任?原因は判明していませんが、起きてしまっているのでどこかで混入したわけです。
自社でも異物混入クレームに対する防止をマニュアルとして工程管理しています。やるべきことがなされていなかった時、突然発生するものです。これを機に改めて気持ちを引き締めていきたいと思います。



