2017年11月24日

小学校給食に金属混入。その正体は? 花巻市

学校給食で異物混入・・・混入物は「金属」だってよ。


そんな話が聞こえてくるッと毎回ながらドキッとします。


給食センターもお客様として複数件あるわけですが、だいぶ昔には「出入り禁止」となるようなクレームもありました。食品業界は安全・安心がより強く求められるようになっていますから、他社の事故であっても原因などの詳細は把握しておき、自社の体制も見直す機会としています。


先日、地元の学校給食での異物混入クレーム。各メディアで地元の方々も把握されたと思いますが、花巻市教育委員会が22日に発表した内容です。


11月17日に学校給食センターが提供した給食に輪のような形の金属が混入していた。児童が口に入れたものの、けがは無かった。


異物が発見されたのは「せんべい汁」。その中から発見された輪のような形をした金属ですが、正体は「ピアス」。ピアスと思われる、いや、これはピアスでしょ。


楽しい給食の時間、午後1時ごろという報告で、花巻市立若葉小学校で提供された「せんべい汁」を食べた1年生の男子児童が「んっ!?」という違和感を感じたんでしょう。口から出したら「それ」が出てきたという事でした。


児童にけがが無かった事は何よりでしたが、教育委員会と学校は21日に児童の自宅を訪問して謝罪もしたそうです。さらに、22日に給食センターが給食を提供している小学校2校と中学校2校の保護者に対して、説明とお詫びの文書を送付。同時に原因追求にあたっています。


調理場の調査については、器具の破損など異常は見つかっていないという事です。


ここからが大きく公表されていないところですが、あくまでも「金属」という報告になっていますが、混入物は現在、せんべい汁の原材料として使用された食材メーカーを点々と回っており、原因を突き止めようとしているのですが、当方の地での「せんべい汁」は郷土食として各地で調理されます。


当然、学校給食にも納入している私たちもせんべい汁用のせんべいを販売しており、仕入先へ確認しました。まったく同じ商品を扱っており、当社に在庫しているものが使用されていました。しかし、結論は「混入の可能性は極めて低い」とみています。


製造しているメーカーからの報告書では「アクセサリーの混入があった件について」との表記があり、あぁピアスなんだぁとわかったのです。さらに調査報告には、「アクセサリーの取り外しの有無」など記載されています。


さすがに食品製造をしているだけあり、従業員の就労前の装飾品などのチェックは行われており、基本的にはピアスなど付けたままでの業務は許されません。ピアス穴のある従業員への確認なども報告されており、せんべい自体に混入していた可能性は極めて低いように考えます。


袋詰を終えて、最終チェックには金属探知機を使用しているので、1.5cmくらいのピアスには反応を示すと思われます。混入物が各製造元を回っているのも、設置している金属探知機で検知できるか?の確認でもあります。


クレーム発生品の製造時には、見学や監査などの部外者もなく、製造記録にも問題は無かったとの事で「シロ」と考えてもよさそうです。


では、どこでピアスがせんべい汁に??


どどん!とピアスを公開すれば、「あっ!」っていう人が出てくると思いますし、すでに落とした人は自覚しているでしょう。話が大きくなれば言い出しづらくはなりますよね。


このような異物混入は、従業員の意識の問題でもあるのだと思います。自社で起こしてしまった例では、荷造りの際に使用していたカッターを箱に入れてしまい、そのまま納品されてしまった、という事故もありました。


もちろんけがなどありませんでしたが、箱を開けたらカッターが入っていたとなれば、そりゃ驚きますしおこりますよね。本当に申し訳なかったクレームでした。


今回は、納入業者のものか?はたまた給食センターの調理人なのか?ひょっとしたら配ぜん係の児童?担任?原因は判明していませんが、起きてしまっているのでどこかで混入したわけです。


自社でも異物混入クレームに対する防止をマニュアルとして工程管理しています。やるべきことがなされていなかった時、突然発生するものです。これを機に改めて気持ちを引き締めていきたいと思います。



posted by なーたのうた at 19:58| Comment(0) | 食品事故 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月21日

ブラジル産肉で偽装輸出!?賄賂で見て見ぬふり

まいった!事故と言うより事件です!


ブラジルの大手2社を含む食肉加工業者が、「衛生基準に満たない肉や加工品を国内外に販売した」という疑いが強まり、ブラジルの捜査当局が一斉捜索を実施しました。幹部などの身柄を拘束・・・どの程度の規模の不正なのか・・・?


この流通には、賄賂が絡んでいる模様。お金に目がくらみ、化学薬品で賞味期限切れをごまかしたり、サルモネラ菌に汚染された加工肉などを輸出したとされています。


記者会見にて「腐った肉の悪臭を隠す為『発がん性物質』が使われていた」という恐ろしい事例もあった事が述べられています。


偽装された肉は、欧州や中国・中東に輸出されたとされていますが、実際のところ不安が募るばかり。


韓国の農林畜産食品省はブラジル産鶏肉の輸入検査を強化、BRFの製造した鶏肉の販売を一時的に禁止するとも発表。実は、韓国の昨年の鶏肉輸入は10万トンを超えその80%強がブラジル産で、その半分をBRFが占めていました。


BRFとは、今回検査官に賄賂を贈って不正加工肉などを輸出したとされる食肉加工業者。他に、JBSなどを含む十数社が摘発されています。


現時点で国内大手の畜産メーカーなどから情報等は来ていませんが、情報収集中です。思ったほど周辺で騒いでいないのは、日本政府の動きを待っているのか?基本的に大きく影響の無いパッカーなのか?


まだまだ足りない情報の中ですが、基本的に仕入先からの対応を待っている状態。うちの倉庫にブラジル産鶏もも・ももカット・・・あるんだよなぁ。


明日あたりからお客様からも問い合わせがあたり・・・。主力、生協さん関係はすでに反応してますね。



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2017年02月07日

自主回収!QP「キユーピー」深煎り胡麻ドレッシング

日々いろいろな自主回収が発生しているものですが、全く自社に関連しないものは事例の確認のみなんですが、この度

速報!



『キユーピー㈱の市販用、深入りごまドレッシングの自主回収の情報が流れる!』

キューピー 深煎りごまドレッシング 380ml

価格:397円
(2017/2/7 18:53時点)




そんな連絡でした!


まず、市販用と言う事で、当社の業務用とは規格が違うわけですが全く関連しない事もなさそう・・・。


神戸工場での製造分と言う事で、西の方は該当するものが出るが、東の方は別工場の為問題はないという事』


約21万本という数を自主回収へ踏み切った理由は、金属繊維が混入している可能性。


まぁこちら東の方は大丈夫とは言え、どこからどう流れるかわかりませんからね。しかも、たったそれだけの現状の情報。なにが、どうで、自主回収なのか不明。


プレスは一体どこに出ているのか?


どうやら、TVにて放送されるとの事。


大概、ネットの方が早いんですがね。しかも、貼った画像の規格かもわからない。


ちなみに商品アピールのページ「深煎りごまドレッシング


個人的に好きなドレッシングでもあり、冷蔵庫に入っています。いや、気になる。早いとこ情報を仕入れたい。が、キユーピーの担当者、バタついているようでさっきの連絡のほんの一報のみ。


納入実績ないから当社への詳しい説明は後って事か。


詳細の情報を待ちます!





posted by なーたのうた at 19:00| Comment(0) | 食品事故 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月19日

創味 新商品が「自主回収」・・・万能あん

半年くらい前ですかね、新商品として案内頂いた商品で大変興味を持った商品がありました。


創味食品 万能あん


これは、そのまま使う事が出来る「あん」で、味の濃い目でないので蒸しあげた新丈にかけたり、汎用性も広く、便利で簡単な商品だと目をつけていました。
創味食品)万能あん 1050g -
創味食品)万能あん 1050g -
先日話した時も、売上が絶好調で「次回作は、ちょっと濃いめの味付けで発売にこぎつけたい」なんて話もしていました。


その続きかと思って取り次いだ「創味食品」からの電話。


「弊社が業務用に製造販売している「創味 万能あん」1050gPPボトルの一部商品で、製造工程の中で、品温低下による”殺菌不良”の疑いがあり、カビの発生の可能性がある為、自主回収を致します」


創味さん、それ僕が「扱いたい!」って推しておきながら、導入していなかった商品ですよね。


どうやら、取引先からのクレームを受けて、自主調査をした結果判明したようです。ボトルがパンパンにでもなったのか?、開封後の異臭クレームでもあったんですかね。


この件に関しては、健康被害など報告はないとの事ですが、多額のコストをかけてでも自主回収を行う事にしたようです。


「人体に有害である可能性はきわめて低い」というコメントも加えられていますが、勢いに乗っている時期だけに悔やまれる回収ですね。


商品の安全性が確保されるまで当該商品の販売を一時中止するとの事です。



対象商品 : 創味 万能あん 1050gPPボトル

JANコード: 4973918364419

株式会社 創味食品
TEL 075-612-3333 
受付時間 9:00~17:00





【関連しそうな記事】

・創味の新商品が可愛い

・食品事故の経費ってどのくらい?


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2016年12月07日

食品事故に掛かる経費|損保会社からのお話

今年も食品事故は結構ありましたね。これは、発生させた企業のイメージダウンももちろんありますが、商品回収という対応になった場合、莫大なコストがかかります。そうした、裏側を覗いてみたいと思います。


大手損保会社の話を元にしています。


まず食品事故を起こした企業が自主回収をする場合は、出荷先・販売先への連絡を速やかに行わなければなりません。在庫の返品や回収対象品の購入者への返金対応、商品の危険性など詳細を周知する事が重要です。


周知の方法は、社告(新聞広告)、記者会見、ホームページへ掲載、店頭POPなどがあります。また、自治体の自主回収報告制度などからも消費者に情報を伝える事が出来ます。


ここでどのツールを使うのかを迷ってはいけません。それぞれコストや情報の伝達方法など違いはありますが、損得ではなく善悪での判断基準に則ります。消費者に危険回避の行動をいち早く取ってもらう為と考え、周知する事を優先します。


農林水産省のホームページには、アレルギー、異物混入などなど事例別に「食品のリコール社告記載例」が示されているので参考にしたりします。


商品回収にかかるコストとしては、

・電話、宅配などの郵送、通信費
・事故に関する調査費用
・社告掲載料
・代替品代金
・回収品の保管、廃棄費用


など、付随費用が高額化する傾向にあります。


ちなみに社告の掲載料の目安は

社会面2段・10センチ程度
 全国紙400万~
 ブロック紙60万~120万
 地方紙40万~60万


そして主要5紙への掲載で2000万以上の費用がかかる事もあるそうです。


事例として損保会社が扱った過去の事故事例から、実際の食品回収費用額を見てみましょう。


事例1
「製品を自主検査したところ、継続的に摂取した場合人体へ悪影響をおこぼす物質の混入が判明。地方紙と全国紙に社告掲載。自主回収を実施」

社告と回収費用で
総額1550万円



事例2
「配倍会社に納入した製品に、賞味期限の印字ミスが発見された。全国紙、地方紙に回収社告を掲載」

社告とその他回収費用で
総額3200万円



回収には、自主回収と保健所からの命令回収があります。最近取り上げさせて頂いた、オカムラ食品さんの自主回収は人体への影響はないものとされていますが、保健所へ相談した際に「ここで自主回収と動かなかったら?」に対し、「回収命令を出すだけです」という事。ダメはダメですからね。


中小規模の法人であれば、だいたいが数十万~1000万円で収まるらしいのですが、大企業では被害規模が多気ですから、数百、数千万、場合によっては数億円かかる場合もあるという事です。


食品事故を発生させた事で廃業に追い込まれるケースもありますし、そうしたリスクを損保会社に持ってもららうんですが、だから安心ではないですよね。事故を起こさないに越した事はない。


そうした損保会社の方のお話からでした。




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