消費者庁と農水省は「秋をめどに改定案を示す!」とした、原料原産地表示の拡大案。
これはTPP協定も踏まえたところとなるようです。昨年11月のTPP関連政策大網においても、同様の内容が盛り込まれています。
事務局からの検討項目としては
①現行の加工食品の原料原産地表示制度や取り組みの検証
②加工食品の原料原産地表示の拡大に向けた具体的な方策
があげられました。
その後は、加工食品の原料原産地表示の事例が出されました。
現在どんなものが原料原産地の表示する義務があるのか?というと、平成13年~15年の8品目からスタートし、18年に20群4品目、21年には2品追加。25年にはさらに3品と拡大措置が取られています。
具体的には、「乾燥わかめ」、「塩蔵わかめ」、「あじ・さばの干物」であったり、群として「乾燥キノコ類、乾燥野菜および塩蔵果実」、「調味した食肉」、「フライ種として衣をつけた食肉」「表面をあぶった魚介類」などなど。新たに加えた個別品目では、緑茶飲料、こんぶ巻きなんてのもあります。
原料原産地表示が義務付けられているものを再度確認しておく必要があるかもしれませんよ。
そして、今回TPP条約を踏まえてさらに拡大しよう!という事なのです。
食品表示の一元的な検討としてJAS法との観点も加えるなどの説明もされ、もはやわたくしの知識では付いていけない関連となってきました。
事業者の自主的な取り組みとしては、国の法令食品表示以外に東京都では「調理冷凍食品」での原産地表示を条例で義務付けていますし、公正競争規定として、塩・はちみつ・レギュラーコーヒー、インスタントコーヒーで設定されています。
豆腐や納豆の原料大豆産地に関するガイドラインもありますし、JA全農の自主基準も設けられていたりで、事業者の方にとっては当たり前の部分かもしれませんが、そうでない方々には「えらい面倒になって、製造業って大変そう・・・」と思うでしょうね。
こうした原料原産地表示の拡大についての検討会は、予定している秋までに5回開催されるという事です。開催場所は「都内」とまでしか公表されていません。
そういえば、数年前農水省の方々が「冷凍野菜」の産地表示を見に来たっけ。マイナス20度の冷凍庫に「ちょっとだけ見せてください!」っていうんでスーツのジャケットのまま、防寒着なして入れてあげました。
がんばっている方々だったのに、悪いことしたかなぁっていまさら思いました。
posted by なーたのうた at 12:00|
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はい!朝礼始めます。
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