2017年12月03日

アワビも不漁!その理由は?

岩手県産アワビがとにかく不漁です。


11月末時点での水揚げ量は91㌧あまりで、前年比では約32%減となっています。


東日本大震災の被害に始まり、海水温の上昇による餌となる海藻不足や、アワビを食べる贅沢な天敵「マダコ」の豊漁が追い討ちをかけた状況。


実はウニも不漁で漁業関係者は落胆の色を隠せずにいます。


今回不漁だった水産資源たちは、その背景から来年の回復も期待できるようなものでなく、環境の変化により深刻なダメージを与えています。


良く聞く言葉で


夏のボーナスはウニ
 冬のボーナスはアワビ



と言われるように、漁業者にとって期待すべき漁だったんです。



今年のアワビは量もその通りですが、形も痩せてながら、5%ほど上回る価格で10キロ82600円となったようです。



県の水産技術センターの発表でもその原因を


津波による天然資源の減少

震災後の放流量の減少

餌の減少


などで、餌の不良はウニにも影響しています。その餌不足の原因とされている海水温の上昇はマダコの豊漁に繋がり、アワビ減少に拍車をかけたのです。


マダコの漁獲量は昨年の約4倍。380㌧あまり。


マダコのパンデミック(笑)


正直、マダコはアワビほど収入に直結していないため、豊漁であっても心の中ではため息をついていると思います。


人手不足な水産業界ですが、自然環境の変化などコントロール不能なフィールドでのビジネスは、こうした危機があるから知恵を絞ってどこにも負けない新しいビジネスモデルが誕生するのだと思います。


他人事みたくなってしまいましたが、されらを仕入れる私たちも非常に困っているのは事実なんです。
posted by なーたのうた at 11:53| Comment(0) | 日常報告書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月28日

破産の引き金は?生き残り競争があちこちで・・・

破産連絡があって翌日となる今日。明日店着以降は当面注文分を欠品扱いで対応する事となり、お客様にはご迷惑をおかけすることになりました。 →前回の記事


奇跡的に、本日店着分は文書の流れてきた当日には荷物が出荷になっておりお届けする事が出来ました。おにぎり関係でした。


破産したのは岩手県二戸郡の一野辺製パン㈱でした。以前より苦しい状況だった事は聞いていましたが、相当耐えたのでしょうね。


こういう結末にはやはり「引き金」があるのですが、その裏事情を・・・・
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業界筋から聞いた話では、青森・岩手でスーパーを展開している「U」さん(固有名詞をアルファベットでごまかします)へパン類の納品で売上の約7割だったとか。これだけ聞いてもゾッとする部分ではありますよね。


そうこうしているうちにスーパーの「U」はセンターを建設するという事で、「物量が減りますよ」という事前連絡を2月にしていたようです。物量が減るという事は、それに見合った人員数にもしていかなければならず、売上の7割がなくなる!という危機でもあったと思います。


結局はこれがトリガーだったのだろう・・・という見方が強いようです。「U」さんを悪者にするわけではないです。これは当然の選択だったのかもしれません。同じような件が実は野菜類の卸でも起きようとしています。所在地は仙台。ここ数カ月で大きな取引が消えていっています。そして大手商社も手を引くとなり、もちろん我々も手を引く業者さんです。それは、事が明るみになってからにします。


まず、パン業界は相当厳しい状況です。噂は「次は○○か?」なんて話も出ています。結構前に記事にしています。がんばっているうちは触れずに行こうと思います。


ともあれ、生き残りを掛けた戦いは壮絶な状況です。



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2017年08月30日

東京ビッグサイトの展示会での出来事・・・

東京ビックサイトでの「第19回ジャパン・インターナショナル・シーフードショー」に行った時の事。話の中心は・・・隣の開場での「エンディング産業展」です。なにそれ?って感じで覗いてみました。


「エンディング」ってことでお葬式関連でした。終活・埋葬・葬儀・供養関連の専門展示会で、仏壇から霊柩車、もちろん墓石や献花などの関連企業がずらり300社以上も。


注目を集めていたのが木魚を叩きながらお経を唱えるロボットです。来場者を沸かせていましたけども、厳かな終末の席にはなかなか馴染めないような気もしました。


人手不足や後継者不足はこうしたところにも表れているのか?なんて思いながら眺めていました。


これは新しい!と思ったものでは、「宇宙葬」の紹介。ギュッと小さく固めた遺灰をNASAに依頼して宇宙に打ち上げる・・・どうでしょう(笑)


これにはコースがあって、お手軽な高度10万キロコースと、最大240年間地球を巡るコース、月まで飛ばすコース、宇宙のかなた深宇宙におくるコースと4つから選べるようになっています。


コストを考えてさらにお手軽な「バルーン宇宙葬」もありました。高度30~35キロという成層圏までバルーンで飛行し、バルーンが破裂した後は粉の遺灰がしばらく成層圏に漂うというものです。まぁ新しいスタイルでしょうけれども、いかがなものでしょうね。もしかしたら当たり前になる時代が来るかもしれませんね。



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2017年08月19日

鶏卵から殺虫剤!?

8/19 あるメールが届きました。


『いつもお世話になっております。ヨーロッパ、韓国にて問題となっております殺虫剤成分フィプロニルに
つきまして、当社生産農場では使用実績ない事をご報告させて頂きます。』



えっ?なになに。それ系の問題発生?


たまご生産工場からでした。結論から言うと、国内生産の生卵については問題ない と思われますが、一部、
凍結液卵や粉卵等、または卵を原材料の一部に使用した食材等が海外から輸入されているのは事実であり、今後、国内でも影響が出てくる可能性は否定出来きないとの事。


事の経緯は、8/13頃の発表で”フィプロニル”という人間の肝臓や腎臓などに害を与える可能性のある殺虫剤が鶏卵から検出された!というニュースによるもの。鶏卵だけでなくパン・菓子・マヨネーズなど鶏卵を材料とする食品全般に対して不信感がわき上がっているのです。


各国のメディアが取り上げている事で、世界的に不安が強まっている自体で、韓国やオランダやベルギーなどの養鶏場の卵から殺虫剤フィプロニルが検出されたようです。


欧州連合(EU)欧州委員会によると、汚染の疑いのある卵や加工品の出荷先は、英、フランスなどEU15カ国に域外の香港、スイスを加えた17カ国・地域に及んでいるという事で、その話は韓国国内でも出てきたのです。


フィプロニルはノミやダニの駆除に使用されるもので、人が大量に摂取した場合、腎臓や肝臓に悪影響を与える恐れがあるとして、回収騒ぎになっています。ただ現時点で健康被害の報告はなく、EUや各国当局は「少量では健康への影響はない」との説明をしています。


しかし、その話を聞いただけで体調が悪くなる「病は気から」現象もこれだけの地域に広がって出荷されていれば少なからず出てきそうな気がしますね。


EUは、畜産などでのフィプロニルの使用を禁止していることから、オランダの当局は汚染問題に関与した疑いで養鶏関連企業の幹部2人を拘束した模様。


しかも、全国で約400店舗を抱える「Eマート」「ホームプラス」「ロッテマート」などの大手スーパー3社は15日、全店舗で一斉に鶏卵の販売を中止。一日平均で鶏卵約100万個を販売するEマートは同店147店舗と系列ディスカウントストア「トレイダーズ」11店舗に陳列された鶏卵を同日午前、一斉に撤去したという事です。


ある大手スーパー関係者は「問題になっている農家の『殺虫剤に汚染された鶏卵』を取り扱ったことはない」と言っていますが、やはり消費者の不安を考慮すると当面は販売を自粛せざるを得ない状態という店舗もあるようです。


その消費者の不安感をあらわす動きとして報告されているのが、「昔ながらの市場や一部の小規模商店では鶏卵製品を販売していたが、購入する人はほとんどいなかった」「家にある鶏卵は捨てた方がいいのか」、韓国のり巻きなどを売る飲食店では「卵を入れないでほしい」などという動きが増えているそうです。


年末にかけて需要期となる鶏卵ですが、この事件での相場が気になってしまいます。昨年度に比べてベースアップしたままの推移で来ているので、定番アイテムだけに動向を見守りたいところです。


もちろん、国内メーカーがいうように、「日本は問題ない」としていますが、消費者の動きによっては何かしらの影響が出てくるかもしれません。また、原料として輸入卵だった場合は検査書の提出など問い合わせがはいってくるのかもしれません。
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2017年07月28日

魚の切身が溶ける「ゼリーミート」

食品クレームはいつもドキッとします。まぁまぁ1週間単位で見れば毎回発生するクレームですが、今回は「魚の切身の身が溶ける」というクレームでした。


ゼリーミートという現象です。魚種は「さばフィーレ」で発生。もちろん冷凍で流通しているのですが、これがまたお客様の調理段階でないと発見できない理由でもあります。


カレイなどではよく聞くゼリーミートですが、身がゼリー状、ドロドロになる状態です。原因は様々あるようですが、この現象は、寄生虫の粘液胞子虫が魚介類の筋肉内に寄生する事が一つの原因です。


この寄生虫は、宿主が死ぬことによって外に出ようとします。その際のタンパク分解酵素によって筋肉組織を分解し、粥状に液化させることによります。ちなみに、粘液胞子虫は魚に寄生するもので、人体には寄生しません。


この酵素による現象は、加工・冷凍されても徐々に起こります。そのため、解凍したら身がドロドロした状態になることがあります。今回は調理の際に発見、報告されました。


製造者では、極力、製造工程でゼリーミートのさばを除去していますが、この度は見落としがあり製品化してしまった・・・との事。


実際「見逃す」というか半解凍状態で加工しているそうなので、発見に至らない事が多いのだという話でした。そもそも虫の多い魚でもあるさばですが、ゼリーミートは初めてでした。


ゼリーミートの原因については、胞子虫の寄生が主ですが、ゼリーミートの部位から胞子虫が検出されるものとされないものがあります。そして、まだ完全に特定できていないものもあったりします。逃げる手立てがない!なんて話される方もいます。


現在の流通形態は冷凍のまま加工もしくは、カットしてパック詰め、冷凍のまま店頭へ、そして消費者の手に入った段階(解凍状態)で、初めてゼリーミートが出てきます。だから話が大きく、騒動になったりします。昔のような解凍→加工→カット→パック詰め→店頭→消費者への流れであれば、加工までの段階でゼリーミート化したものを発見できる可能性は高かったのだと思います。そもそもそこまで「気にしなかった」「そんなもんだ」という意識だったのかもしれませんがね。


原料が天然物ですので、ある程度の理解は消費者の方に頂かなければならないものかもしれませんが、代金を頂いている商品でもありますから、安全・安心に対して不安感を持たれるものは供給できません。


今回のゼリーミートは健康被害の可能性はありませんが、商品価値はありませんので謙虚に真摯に受け止めて対応していきます。



posted by なーたのうた at 19:35| Comment(0) | 日常報告書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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