2017年08月19日

鶏卵から殺虫剤!?

8/19 あるメールが届きました。


『いつもお世話になっております。ヨーロッパ、韓国にて問題となっております殺虫剤成分フィプロニルに
つきまして、当社生産農場では使用実績ない事をご報告させて頂きます。』



えっ?なになに。それ系の問題発生?


たまご生産工場からでした。結論から言うと、国内生産の生卵については問題ない と思われますが、一部、
凍結液卵や粉卵等、または卵を原材料の一部に使用した食材等が海外から輸入されているのは事実であり、今後、国内でも影響が出てくる可能性は否定出来きないとの事。


事の経緯は、8/13頃の発表で”フィプロニル”という人間の肝臓や腎臓などに害を与える可能性のある殺虫剤が鶏卵から検出された!というニュースによるもの。鶏卵だけでなくパン・菓子・マヨネーズなど鶏卵を材料とする食品全般に対して不信感がわき上がっているのです。


各国のメディアが取り上げている事で、世界的に不安が強まっている自体で、韓国やオランダやベルギーなどの養鶏場の卵から殺虫剤フィプロニルが検出されたようです。


欧州連合(EU)欧州委員会によると、汚染の疑いのある卵や加工品の出荷先は、英、フランスなどEU15カ国に域外の香港、スイスを加えた17カ国・地域に及んでいるという事で、その話は韓国国内でも出てきたのです。


フィプロニルはノミやダニの駆除に使用されるもので、人が大量に摂取した場合、腎臓や肝臓に悪影響を与える恐れがあるとして、回収騒ぎになっています。ただ現時点で健康被害の報告はなく、EUや各国当局は「少量では健康への影響はない」との説明をしています。


しかし、その話を聞いただけで体調が悪くなる「病は気から」現象もこれだけの地域に広がって出荷されていれば少なからず出てきそうな気がしますね。


EUは、畜産などでのフィプロニルの使用を禁止していることから、オランダの当局は汚染問題に関与した疑いで養鶏関連企業の幹部2人を拘束した模様。


しかも、全国で約400店舗を抱える「Eマート」「ホームプラス」「ロッテマート」などの大手スーパー3社は15日、全店舗で一斉に鶏卵の販売を中止。一日平均で鶏卵約100万個を販売するEマートは同店147店舗と系列ディスカウントストア「トレイダーズ」11店舗に陳列された鶏卵を同日午前、一斉に撤去したという事です。


ある大手スーパー関係者は「問題になっている農家の『殺虫剤に汚染された鶏卵』を取り扱ったことはない」と言っていますが、やはり消費者の不安を考慮すると当面は販売を自粛せざるを得ない状態という店舗もあるようです。


その消費者の不安感をあらわす動きとして報告されているのが、「昔ながらの市場や一部の小規模商店では鶏卵製品を販売していたが、購入する人はほとんどいなかった」「家にある鶏卵は捨てた方がいいのか」、韓国のり巻きなどを売る飲食店では「卵を入れないでほしい」などという動きが増えているそうです。


年末にかけて需要期となる鶏卵ですが、この事件での相場が気になってしまいます。昨年度に比べてベースアップしたままの推移で来ているので、定番アイテムだけに動向を見守りたいところです。


もちろん、国内メーカーがいうように、「日本は問題ない」としていますが、消費者の動きによっては何かしらの影響が出てくるかもしれません。また、原料として輸入卵だった場合は検査書の提出など問い合わせがはいってくるのかもしれません。
20170621230449200.jpg



posted by なーたのうた at 15:41| Comment(0) | 日常報告書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月28日

魚の切身が溶ける「ゼリーミート」

食品クレームはいつもドキッとします。まぁまぁ1週間単位で見れば毎回発生するクレームですが、今回は「魚の切身の身が溶ける」というクレームでした。


ゼリーミートという現象です。魚種は「さばフィーレ」で発生。もちろん冷凍で流通しているのですが、これがまたお客様の調理段階でないと発見できない理由でもあります。


カレイなどではよく聞くゼリーミートですが、身がゼリー状、ドロドロになる状態です。原因は様々あるようですが、この現象は、寄生虫の粘液胞子虫が魚介類の筋肉内に寄生する事が一つの原因です。


この寄生虫は、宿主が死ぬことによって外に出ようとします。その際のタンパク分解酵素によって筋肉組織を分解し、粥状に液化させることによります。ちなみに、粘液胞子虫は魚に寄生するもので、人体には寄生しません。


この酵素による現象は、加工・冷凍されても徐々に起こります。そのため、解凍したら身がドロドロした状態になることがあります。今回は調理の際に発見、報告されました。


製造者では、極力、製造工程でゼリーミートのさばを除去していますが、この度は見落としがあり製品化してしまった・・・との事。


実際「見逃す」というか半解凍状態で加工しているそうなので、発見に至らない事が多いのだという話でした。そもそも虫の多い魚でもあるさばですが、ゼリーミートは初めてでした。


ゼリーミートの原因については、胞子虫の寄生が主ですが、ゼリーミートの部位から胞子虫が検出されるものとされないものがあります。そして、まだ完全に特定できていないものもあったりします。逃げる手立てがない!なんて話される方もいます。


現在の流通形態は冷凍のまま加工もしくは、カットしてパック詰め、冷凍のまま店頭へ、そして消費者の手に入った段階(解凍状態)で、初めてゼリーミートが出てきます。だから話が大きく、騒動になったりします。昔のような解凍→加工→カット→パック詰め→店頭→消費者への流れであれば、加工までの段階でゼリーミート化したものを発見できる可能性は高かったのだと思います。そもそもそこまで「気にしなかった」「そんなもんだ」という意識だったのかもしれませんがね。


原料が天然物ですので、ある程度の理解は消費者の方に頂かなければならないものかもしれませんが、代金を頂いている商品でもありますから、安全・安心に対して不安感を持たれるものは供給できません。


今回のゼリーミートは健康被害の可能性はありませんが、商品価値はありませんので謙虚に真摯に受け止めて対応していきます。



posted by なーたのうた at 19:35| Comment(0) | 日常報告書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月14日

森永の甘酒が値上げになります

夏に向けて暑さが増してきました。正直、一気にMAXの気温なような気がします。先日外出した際の道路にあるデジタルの気温計、35度とかなってましたよ。ひどい・・・。体調管理には気を付けてください。


そんな”健康”を気遣って、ブームの甘酒を愛飲されている方も多いのではないでしょうか?各社出してますが、個人的には米麹から作ったマルコメの甘酒が好きなんですが、一時売れすぎて欠品とかしてましたからね。


大手、森永製菓の甘酒ですが、価格改定の案内がありました。

4ケースまで2ケース分の送料です!(離島は除く)森永製菓 甘酒 1L紙パック(6本入り1ケース)あまざけ あま酒 1000ml※ご注文いただいてから4日~14日の間に発送いたします。/ot/

価格:1,609円
(2017/7/14 17:41時点)
感想(4件)



この価格ももうしばらくで終わるのかもしれません。


値上げ幅は2割~3割。上代では1000mlタイプで70円/本の値上げとなります。

森永 甘酒(1L)【森永 甘酒】[甘酒 あまざけ ひな祭り ひなまつり]



例えば、この商品は上代で380円ですが、ここからですと360円で購入できます。しかし、値上げ後は430円となってしまう・・・・

いくら急激に成長している市場とはいえ、この上げ幅は半端ないです。TVなどでも「健康」「美容」といったキーワードで取り上げられる事も多い甘酒ですが、いったい何が起きているのか?

甘酒の値上げ背景


甘酒の主要原料の単価が高騰!原料原価の上昇が製品へ影響している点が一番です。


主要原料としては「酒粕」「米麹」「砂糖」の価格が上昇しているのだそうです。そうしてこれらの原料の構成比としては97%以上です。もろに影響を受けるんです。


各社独自の製法があったにしても仕込みがシンプルなだけに原料価格の高騰が原価に大きく反映されます。業界でも加工度の高い商品などは、複数ある工程のどこかで吸収出来たりする原価上昇ですが、甘酒に関してはほぼまともに食らってしまうんです。

森永 甘酒(フリーズドライタイプ) 4袋×10個【1個あたり249円】☆6ケースまで送料1配送分☆

価格:2,689円
(2017/7/14 18:02時点)



フリーズドライのタイプは20円の値上げ。


既存品を終売という扱いにして、JANコードも新登録。新発売!という名目で値段を上げてのスタートとなります。そのXデーは目の前。


17年8月22日から新発売(だから値上げ)となります。


日々の生活に必須のアイテムになっている方々はストック分の購入も検討されるべきかもしれません。缶タイプだと日持ちもしますしね。
アマゾンで購入ならこちらからどうぞ

森永製菓 甘酒 190g×30本

新品価格
¥2,430から
(2017/7/14 18:06時点)




ちなみに、赤と青のカラーは季節によって変更しているのだそうです。




posted by なーたのうた at 18:09| Comment(0) | 日常報告書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月10日

民事再生法適用の申請・・・病院経営


医療法人群馬循環器病院が6月29日に前橋地裁高崎支部へ民事再生法の適用を申請しました。


夫妻は債権者約240名に対して約14億円。瀬戸内海に浮かぶ無人島:来島が約5億円という話ですから、無人島3個くらい買えそうです。

20170715211836884.png

創業は1985年。97年には法人改組し、循環器科や消化器科などを擁する「群馬循環器病院」として経営スタート。しかし、医師・看護師の相次ぐ退職など、人材不足を背景とした手術件数の減少や患者流出など、年収は激減し、赤字決算が頻発。債務超過に陥る場行も発生していました。追いうちとばかりに診療報酬返還請求への対応など支出増は続き、資金繰り改善のめどが立たず自主再建を断念したようです。


しかし、「病院」という存在はそう簡単に潰してしまうには私たちも困るところが多くあり、実際は事業は継続中。従業員の雇用も維持されています。東京都港区の企業がスポンサーとなり、資金面のほか病院運営に関する全面的な支援を受けていきます。


実は、地元にもしかもお客様としてある「病院」も、信用できる情報として医師・看護師の集団退職などがありました。理事長とのケンカ別れ的な噂。人材不足はどんな業種であれ経営に一番打撃を与えます。


こうした事実関係と結果を目の当たりにすると、判断せざるを得ない時期が目の前であると感じます。高齢化社会と言えど、病院・福祉施設いずれも安泰な商売でない事はたしか。そもそも商売においてあぐらをかく余裕を持つなんていけないんですね。


今回の病院さん、地域の為にも立て直してほしいですね。






倒産系の記事

 ・保育施設の経営難!?

食品業界から福祉業界を見る

posted by なーたのうた at 11:28| Comment(0) | 日常報告書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月06日

北海道かぼちゃの値上げ・・・各地区の状況は?

業界では「凍菜(とうさい)」と呼んでいますが、食品関係に携わらない人にはなじみの無い言葉なんでしょうかね。冷凍野菜なんですが、今では各家庭でも重宝されているんじゃないでしょうか?


解凍してそのまま使えるものなども多くあり大変便利ですよね。そんな凍菜関係で、かぼちゃの値上げの話が入ってきました。中国産の扱いもあるのですが、産地指定もあり国産(北海道)のかぼちゃも扱っています。昨年から品薄だったりなんだかんだ苦労していただけに10%の値上げは痛いものです。


とはいっても、北海道 産地の状況はおおむね順調とも言える状況です。各野菜の状況をお伝えしたいと思います。
20170715212108381.jpg

かぼちゃ


全体的に各地区播種、移植時期はえびす種、イーティ種ともに順調でしたが、移植時期の6月上~中旬は雨が多く低温が続いたために、多少ですが遅れている様です。下旬の天候回復で取り戻す感じです。今後については、7月の開花時期及び開花後の気温が重要になってきますので今後も確認したのちの報告となります。


(湧別地区)
5月、6月と気温の高い日が続き播種、移植作業も順調でしたが移植後に雨と低温の影響で若干生育が遅れています。しかし6月下旬からから天気も回復傾向ですので追いつくので問題ないと考えています。今年から気温・地温の積算温度データーを測るため、湧別地区・芭露地区に機械を取付けています。6月末から実測が始まりますので正確な面積がでる予定です。より詳しい報告が出来ると思います。


(富良野地区)
移植作業も遅れる事無く順調でしたが、多雨と低温の影響で多少ですが生育が止まっている状況です。苗も雨の影響で多少ですが葉っぱが黄色みかかっている苗も見られました。しかし、下旬に入り気温も平年並み(20℃~25℃)に戻っており心配は無い様です。富良野地区にも気温・地温の積算温度データーを測るため、富良野(東山地区)の1箇所に機械を取付けています。
面積は、昨年並みですが、未熟果による品位低下を防止するため、今年度の受入れ条件を厳格化するため、多少減反になる見込みです。


(洞爺地区)順調に移植は進んでいたのですが、中旬の大雨により圃場に入れない生産者が何戸かいる様です。多少移植が遅れても問題は無いのですが、苗が老化苗にならないうちに移植ができればと思います。例年から比較して1週間遅れの様です。


(音更地区メルヘン種)移植作業はほとんど終わった様です。6月に入り気温が低い為、苗が黄色くなっている箇所が見られる様です。


長芋


6月上旬からポール建て、ネット張りが行われています。川西地区の生産者の情報によると、圃場は適度な雨が降り水分を多く含んでいることから、例年になく発芽のタイミングが揃い、ツルの出方が揃っています。これからの天候次第ですが、現在のところは良好な状況です。


5月後半から、春掘りの選果が始り、工場に納品されています(20円ほど単価アップとなりました)。春掘りも収量3割減と奇形が多い状況は変わっていません。直近の選果量はJA音更が週4日から5日に増やしたり、JA川西も残業対応で増やしたりしています。選果量増により入荷量も若干増え、弊社委託製造工場としても残業対応で冷凍とろろの生産を対応しています。JA音更からは現在のペースで選果した場合、8月末に原料が尽きてしまう報告があり、8月までに新物までの先作り必要となる状況です。


また、メインのJA川西も状況は同じことから、例年10月中旬まで旧物の選果をしていますが、今年は早い時期に原料が切れるかもしれません。JA側と連絡を密に取り合い、状況によって納品を増やしてもらい、出来る限り生産を入れて対応を行っていきます。


にんじん


播種時期は、例年と同時期に作業がすすんで順調でしたが、メイン産地のオホーツク・斜里地方は、6月に入り低温の日が続き、生育が平年と比較して2~3日遅れています。現在は、収穫時期を段階的に分けるため、日にちをずらして播種作業をしている状況ですが、今後の天候によっては、収穫時期が遅くなるかもしれません。


全般的には作付面積が減少しており、今年の原料調達も相場上昇とともに物量確保も厳しいと見込みます。


ほうれんそう


6月19日より十勝地方での露地栽培ものの収穫が開始されました。4月25日に播種が始まり約60日で収穫です。これまでの栽培では6月初旬の雨で腐れが多発し、放棄した圃場もありましたが、総じて順調な生育となっております。


今情報を仕入れている2か所、十勝地区(音更、芽室、幕別)で約12町歩(ヘクタール)、斜里地区で約3町歩の栽培。平均反収見込みは不作だった前年の2倍、平年並みの1.6MT/反(10アール)を見込まれています。品種は晩抽性、ベト病耐性の強い「ネオサイクロン」。近年は安定しています。虫の被害も少なく、今期は品質も良い状況です。


十勝地区の原料収穫は7月20日頃まで続きます。もう一方のオホーツク沿岸の斜里地区は少し遅れて7月4日より収穫開始の7月23日頃まで続く予定で、工場での凍結加工は7月下旬まで続く見込みです。直近の高温で生育が集中し始め、工場加工は最盛期に達してフル稼働です。今期新物は現時点で90MT前後の出来高を見込んでおりますが、最終的には8月初旬に出来高判明するので、その際の報告になります。


えだまめ・いんげん
播種時期は、例年と同時期の5月1日より作業がすすんで順調でした。メイン産地の十勝地方では6月に入り低温の日が続き、生育が平年と比較し数日遅れておりましたが、中旬以降の天候回復で再び順調に生育しております。実の結実はこれからですが、例年通りの作柄となることを祈っています。えだまめは8月下旬、いんげんは7月下旬の加工開始予定です。


ちゃんと毎月報告すればいいのに、気が向いたときにこうやって報告するんですからね。いずれ、現在の産地の状況と今流通している商品とでは状況は違いますので、この度の値上げ・・・・ある程度理解してあげなきゃいけませんかね。各社の動向を確認します。



posted by なーたのうた at 19:04| Comment(0) | 日常報告書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする