「リテールメディア」という言葉を耳にすることが増えました。
なんとなく知ったつもりでいましたが、これは小売りが運営して店頭のデジタルサイネージやアプリに、商品の広告を掲載して販促費を得るビジネスのことのようです。
近年、この媒体を新たな収益源として事業化を進めるチェーンが増えています。
ファミリーマートの店内でお気づきの方もいると思いますが、デジタルサイネージの設置店舗は7月に1万2000店に増やしてリテールメディア事業を本格化するという発表もしています。
アプリも連動して100億円規模の事業に育てるとのこと。
セブンイレブンは22年に「リテールメディア推進部」を新設してEC広告の展開を強化。ローソンはKDDIとの連携で店舗とデジタルを融合した新たな販促を模索しているという。
大手CVSが先行するこの販促には、膨大な購買データを使って商品をダイレクトに売り込めるという強みがあります。
商品の販売に責任を負うべき小売りが、仕入れ先から宣伝費を得ることには多少の疑問が残る方もいるかもしれませんが、市場で一定のトレンドになるでしょう。
リテールメディアの台頭は、広告とは何か?という事自体を考えさせられる出来事にも感じます。
店舗と媒体を組み合わせた造語であるリテールメディアビジネスですが、売り場で商品を宣伝できることから、海外市場にも影響を与えているようです。
ただ、消費者が売り場で最も目にするのは「商品の包装」でしょう。リテールメディアの原型ともいうべきこの媒体については、店内の広告としてしっかり活用するべきだと思います。
例えば、「自然解凍」という機能性をもっと伝わりやすい言い回しと大きさで表記できるかもしれない、、、、素材品は、パッケージで食べ方提案などをもっと提案できるかもしれない、、、こういったことです。
一部の小売が、冷凍野菜で検討している透明包装など、これまでの常識にとらわれないデザインの採用も来店者の購買意欲を刺激する可能性がありますよね。
そう考えると、商品包装の活用も販促手段としてまだまだ可能性がありますね。
2024年08月17日
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