しばらくぶりの更新となりました。
近年、魚の漁獲量の減少について聞かれると思いますが、調べてみると、日本の漁獲量のピークは1984年の1282万トンだが、2020年には423万トンとなり、36年間で約3分の1に減っている事がわかりました。
毎年のように鮭やサンマ、スルメイカなど何らかの魚種が不漁と報じられる一方、世界的な人口増加と水産物の需要の増加で水産物の取り合いが世界的に起こっています。
こうした状況が重なった結果、注目されているのが養殖魚。しかし、自然環境下で育った天然魚と比較すると、養殖魚は人口的で安全性が低く、味も劣っているというイメージをお持ちの方も少なくありません。
そんなイメージを払しょくできないか?と中くらいの文字量でご紹介します。
大学や水産業界が連携して養殖魚の安全性と品質向上を目指した開発が盛んに行われており、養殖魚のブランディング化も進んでいます。飼料や飼育環境下を工夫することで、魚に含まれる栄養素の強化や、臭みを減少させた魚の開発に成功しているんです。
そもそも養殖魚とは、稚魚の段階から養殖場で育ち、水質・温度・えさなどが管理された中で育った魚のことを指す。国内ではさまざまな種類の魚が養殖されており、2021年の総生産量はブリ(40%)に次いでマダイ(27%)、カンパチ(12%)が挙げられます。
養殖魚と天然魚は、見た目である程度、判別することができるものが多いです。
たとえば天然のタイはサイズが大きく、尾びれや胸びれの形がはっきりとしていて、鼻の穴の数が全部で4つある。一方、養殖のタイはサイズが小さく、鼻の穴が2つで、特徴に違いがある。また天然のタイは鮮やかなピンク色をしているが、浅瀬で育った養殖のタイは少し黒ずんでいて、その違いは素人でも見分けがつきます。
天然魚の特徴
天然魚は、大自然の中で生活していることから、旬の時期には脂がのり、身が引き締まっている。光が届きにくい海中で育った天然魚は、鱗が日に焼けていないため、色鮮やかで見た目が良い。味は歯応えがあり、しっかりとした旨みと香りが良いものが多い傾向があります。しかし、旬以外の時期は味が落ちる、捕獲量が少ないため値段が高くなるなどの時期に左右される問題もある。
養殖魚の特徴
養殖魚は、季節問わず脂が多く、食感はやわらかく、まろやかな味である。見た目に関しては、天然魚と比べると浅瀬で育つため、表面に太陽光が当たり黒ずみがち。しかし最近では、生簀に遮光シートがかけられているところもあり、色鮮やかな養殖魚も販売されています。通年、変わらない味を楽しめるが、天敵がいなく激しい水流の影響を受けないため、全体的に小ぶりなものが多い。
養殖魚と一言でいっても、さまざまな飼育方法があります。たとえば、卵の段階から最終生育過程まですべて人の手によって育てられる完全養殖という方法。
完全養殖では、クロマグロ、タイ、サーモンといった魚が育てられており、すべての生育過程を人間がコントロールできるが、餌のコストがかかってしまうのが欠点と言えます。
また、卵の段階から養殖場で育つ完全養殖に対して、海や川で育った稚魚を捕獲して育てる蓄養という方法があり、特にウナギは畜養で養殖されることで有名でしょう。冬から春にかけて採れたシラスウナギを6ヶ月から1年半かけて養殖し、わずか0.2gの稚魚を300g前後まで飼育して出荷しています。
最近、うなぎの完全養殖に成功!というニュースもありましたね。素晴らしい技術の進歩だと自分は肯定的に考えています。賛否はありますけどね。
養殖の方式としては海の中に生簀を入れて養殖する海上養殖と、山などでも養殖できる陸上養殖がある。
自然の海を利用する海上養殖は、水質管理ができないため、寄生虫が生簀に入ってしまう可能性がありますが、陸上養殖は海から離れた場所で飼育されることが多いため、海水の代わりにミネラルが多く含まれている温泉水を利用します。特に水質やえさの管理が必要な種類の魚が陸上養殖で育てられています。
という事で、養殖魚は安心できるのか?というところですが、一般的な認識として、自然の中で育った天然魚が好ましいと考えがちだが、海洋汚染が進んでいる現代においては必ずしも安全ではない、、、と言えるのではないでしょうか。
特にマグロなどの大型魚類は、有害物質が凝縮されやすく、体内にマイクロプラスチックが残留している可能性がある。
しかし養殖魚でも飼育環境によっては、病気や寄生虫予防のために大量のワクチンや抗生物質が投入されていたり、餌に合成飼料が混ぜられていたりすることもあり、安全性の面で不安を感じる人もいるのが実情だ。
このような問題を受け、厚労省は2003年に食品中の残留農薬などを規制する法律を施行し、薬品の種類や使用料に制限を設けた。出荷する魚に薬品等が残留し人体に影響を及ぼさないよう政府が管理しているため、現在は養殖魚であっても安全面に配慮した魚が市場に出回っているといえます。
養殖魚の利点はアニサキス食中毒のリスクが低い。特に完全養殖であれば、冷凍のえさが使用されているケースが多く、アニサキスが寄生している可能性は限りなく低いでしょう。しかし、アニサキスは魚が口にしたものから寄生するため、稚魚を捕獲して養殖する畜養の場合は寄生している可能性がゼロではない。
まぁこんな感じで良し悪しあるわけですが、人工的な環境下で人の手によって育てられた養殖魚は、自然下で育った天然魚と比較すると低く評価されやすいです。
だからこそ、最近では人が丁寧に育てることでブランディング化された養殖魚を企業や大学等の研究機関で扱う例が増えています。
たとえば、飼料に柑橘系の果実を混ぜて育てた「フルーツ魚」は臭みがなく、高い鮮度が保てると定評がある。餌の成分にこだわった「プレミアムDHAブリ」は、人間の体内の免疫反応の調整や脂肪燃焼を促進するといわれているDHAを通常のブリよりも高く含ませることに成功しています。
企業や水産会社、大学などが連携してマイナスイメージの強い養殖魚に付加価値をつける動きは今後も期待できるでしょう。
まとめますと、
養殖魚と天然魚の違いは一長一短
今回は、天然魚と養殖魚のメリットデメリット、安全性というところで考えてみましたが、「養殖された魚」に何となく抵抗があった人もいるいると思いますが、魚の漁獲量が減少している現状もあり、養殖魚が市場に出回る機会が増えているととともに、養殖魚のブランディング化も進んでいます。
そのため、養殖魚が必ずしも危険とは言い切れませんし、劣っていると考えることも残念な気がします。
資源には限りがあると考えると、バランスをとって使用していく必要があります。良し悪しを判断基準とするだけでなく、その産業を支えている方々の想いをくみ取ってみるのも選択肢を広げる一つの考え方かもしれませんよね。
2023年11月12日
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