病害虫に強く、のこぎり状に葉が尖っている事から、日本では邪気を払う縁起の良い木として植えられています。

クリスマスの飾りで見たことあるような気もしますが、種類はいろいろありますが、ヒイラギです。
地域によっては、2月の節分に柊(ヒイラギ)の小枝に、焼いたイワシの頭を差し、魔よけとして玄関先に飾る風習もあります。
柊の木は固く、将棋のコマやそろばんの玉などに使われ、身近で親しみのある植物と言えます。
柊は若木のころには葉が尖っていますが、年月と共に変化し、棘が取れ、丸みを帯びる事から「先見の明」という花言葉を持っています。
この花言葉の意味は「事が起こる前にそれを見抜く見識」とされています。
棘のある葉がそのまま維持されるのではなく、将来は別の形に変化する性質が、先を見通すと考えられるからだそうです。人は、時に樹木から自然の厳しさや優しさ、恩恵を受けて、心のよろどころとしたり、生活に取り入れて自然と共生してきました。
晴れた空の下で、大きな木の根元に背をつけて座る人のイメージが、まさに心のよりどころって感じもしますね。
今年も残すところ30日近くなってきました。柊のように常に青々として寒い冬に花を咲かせ、厄を寄せ付けないたくましさと、年を重ねるごとに丸くなる大らかさで、新しい年を迎えたいですね。