有力冷凍食品メーカーの4月~9月期の決算をザァーっと見てみると、家庭用が伸長している中で、業務用は苦戦が続いています。
家庭用に販路のあるメーカーは、業務用の減収分をカバーできていたり、中には増加!という半面、業務用専業メーカーは厳しい状況となっています。
収益面をみますと、人の動きが制限された事から、経費の抑制・コスト削減と言う事でしょう。利益を確保している企業が少なくないように思えます。
海外展開している企業は円高がマイナスに影響しました。
下期は外食が回復途上とは言われるものの、ここにきて状況一変しそうですし、V字回復は期待できない声が多いです。
比較的、需要が安定している老健福祉施設や生協向けに、経営資源を集中する動きが顕著になっています。
少し、各社の情報をまとめてみました。
★ニチレイ
冷凍食品をメインとする加工食品の売上は、業務用冷食が5%減ですが、家庭用冷食の拡販と海外関係会社の業績向上、コスト抑制が効果的で営業利益で1.5%増の減収増益。
家庭用調理冷食は10.6%増
業務用調理冷食は15.0%減
米国の子会社は好調ではあるものの為替換算の影響があり
グループでは減収となるものの、利益が確保できているっていうのは心強いですね。
★味の素
こちらも内食需要の増加で家庭用が増加したものの、外食需要の減少で業務用が不調。海外含めて前期比4.3%減。しかし、事業利益は約2倍の増益(13億増の26億着地)となっています。
増益に貢献したのはマーケティング費用の減少など。家庭用では「ギョーザ」を中心とした主力製品が好調で、事業利益増は海外も同様でした。しかし、下期については、5億円と予想しており、上期の数字を楽観視していないようです。
★マルハニチロ
ここまで来ると、予想できますが、家庭用冷食は24億増の8.2%プラス着地。営業利益は6億増加(140%)。巣籠り需要の底時からを見ましたね。
冷食を含む業務用食品69億減少(11.4%減)で534億円。営業利益も4億減(57.1%減)で3億円となっていました。厳しい!
業務用では、ホテル・旅館、産業給食、コンビニなどが大きく落ち込んだとしており、上期後半から顧客の売りが戻りつつあるとの事で、下期でも改善を期待している様子です。
大きく伸長した家庭用ですが、主食系の商品が20~50%増と伸びている中、お弁当向けが10%減と家庭用の足を引っ張ったようです。
ちなみにグループのヤヨイサンフーズは業務用売り上げが13億減(8.0%減)で161億円と言う事です。
いずれのメーカーさんもお取引がありますが、共に乗り切ろうと頑張っています。
自分たちに何ができるのか?を考えて、お客様と共にコロナ禍を切り抜けていきたいと思います。
2020年11月25日
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