米どころ新潟県の話題ですが、JA全農にいがたは2020年産米について、産地に仮払いする「概算金」を引き下げるとのこと。
「概算金」とは生産者が出荷した時点で支払われるもので、これが下がるとどうなるのか?
米価の下落が見込まれます。産地を特定しない一般コシヒカリは60キログラム(1俵)1万4千円。6年ぶりの引き下げで前年比6%(900円)安くなります。
足元の需給の緩みを反映した結果となります。
全農にいがたが県内の各農協に通知し、各農協はこの価格を基準に、それぞれの経費などを勘案して個々の農家に支払う金額を決めることになります。最大産地である新潟の引き下げで、他産地も追従する可能性が考えられます。
産地指定のブランドコシヒカリも一律900円下げ。最高級米の魚沼産コシヒカリは5%安い1万6500円で、2年連続の下落。岩船産は6%安の1万4400円、佐渡産は6%安の1万4300円とした。
今回大きく引き下げたのが17年にデビューした新興ブランド米「新之助」です。
契約栽培の概算金は1800円(11%)安い1万5200円。デビュー時には大粒で食味が良く、高温耐性のある品種として魚沼コシヒカリと並ぶ最高級ブランドに位置づけられていました。
しかし、他県からも相次ぎ新興ブランド米が登場し、競争が激化し販売が苦戦していました。
今回の値下げによりまくり返しを狙っているでしょう。
中食・外食などで使われる低価格米も下がってきます。
新型コロナウイルス感染拡大で日本酒の需要減少が鮮明になっており、酒造好適米の五百万石(契約栽培)も700円(5%)引き下げて1万4300円とした。
ところがですよ、近年全国で不作が続いたもち米は一律400円引き上げる。契約栽培の「こがねもち」は1万6400円とした。
7月まで長雨に悩まされましたが、大規模な病害などは発生していないようです。ただ19年は8月のフェーン現象による高温で品質が低下し、一等米の比率が大幅に低下した事が影響を与えています。
全国のコメ価格は19年産まで5年連続で上昇を続けていましたが、その反動でしょうか?需要が大幅に減っています。
新型コロナの拡大で外食・中食向けのコメを中心に売れ行きが鈍っているほか、消費者の生活防衛意識の高まりからコメ離れも続いています。
農林水産省が発表した6月末の民間在庫は201万トンと4年ぶりの高水準となっており、全国一の産地である新潟の概算金引き下げで、新米の値下がり傾向が一段と鮮明になってきそうですね。
2020年09月23日
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