2020年02月12日

野菜がどんどん安くなっている理由

異常気象により、野菜の価格が高騰!!先行き不安!!なんて話もあった気がしましたが、記録的な暖冬による野菜出荷の増加で、産地や食品スーパーが対応に追われている状態。


ハクサイやブロッコリーなどの生育が進み、産地は収穫作業を急いでいるんです。小売価格も平年を下回り、食品スーパーは売り上げの確保に苦慮しているって騒いでいます。


たとえば、ブロッコリーがどんどん大きくなると、規格外のサイズになってしまい早く出荷してしまわないといけません。こうした現場の声通り、JA香川県管内の1月の販売量は前年同月を大きく上回っています。


東京市場の入荷量も6割増えた事がさらに売らずけています。茨城県でもこの時期に生産が多いハクサイの収穫に追われています。日中の高い気温で葉や茎が育ち、「中心から茎が伸びればもう商品にならない」そんなコメントも頂きました。実はこの産地では2019年に台風被害に見舞われ一時は供給が滞ったのですが、年明け以降はこれまでの不足を補う豊作ぶりとなっています。


野菜の生育を後押しするのは記録的な暖かさにあります。気象庁によると1月の東日本や西日本の気温は、調査を始めた1946年以降で1月として最も高かったのは体感できるところだと思います。


もうひとつ、雪の下の隠して冬を越す野菜なんかも、雪がないですからボンボン出荷していかないといけないという話もあります。


もちろん産地からの出荷が増え青果市場での卸値は下落します。1月の東京市場の野菜全体の卸値は、1キロ234円と平年(15~19年の平均値)と比べて約1割安くなっています。特に冬野菜の値下がりが目立ちキャベツやダイコン、ハクサイなどが平年より1~4割安いようです。


これを受けて農林水産省は「野菜を食べようプロジェクト」を立ち上げています。野菜のいろいろなレシピを紹介し、どんどん消費してもらおう!という考えです。


小売価格が下がれば、食品スーパーは頭を悩ませます。数量を多く販売しなければ利益がでない訳ですから、実績は落ちてしまいます。安いからと言って量が増えるわけでもありませんからね。私たちの胃袋の大きさは変わりません。


1月は本来、鍋物商材が売れる時期です。ネギやハクサイは安いうえ、売れ行きも鈍く、消費増税や節約志向、食品ロスの削減意識も高まるなか、買い物は最低限という意識が高くなった事もあるでしょう。「日持ちがしない生野菜は安くても買う量はそう変わらない」という事です


あるスーパーでは中心に置く品目を、セロリやトマトなどサラダに使う野菜や春野菜に変更したそうです。さらに水気の多いかんきつ類を目立つ位置に並べ、購入を促しています。売上の構成比を操作して確保すべき利益を得る考えですね。


野菜の生産地は懸念を強めています。例えば、ハクサイ産地の茨城県でも出荷は平年より1~2週間早い為、南の産地から北の産地へ、野菜や果実は季節で主要産地が「リレー」のように移り変わり、市場に適正な量の作物が流通する仕組みになっているのですが、供給時期がずれれば産地リレーがうまくいかず、他産地と時期が重なってしまうかもしれません。


そうなれば市場価格が一段と下落し、生産者の収入に響いてきます。逆に、「無いとき無い!」って事になります。


前倒し出荷は供給の終わりも早まるため、次の産地の供給が間に合わないことが発生し、市場で品薄となった結果、価格が上がるかもしれないのです。


冬の暖かさは春野菜の食味にも影響しやすいですから、ひょっとしておいしい野菜を安く買えるのも今だけかもしれませんね。
posted by なーたのうた at 13:15| Comment(0) | その時のトレンド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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