2018年09月14日

「パック」が「米」の将来を左右する!?

今期新しく、在庫品としてスタートした商品で「パックごはん」があります。備蓄品としてのカテゴリでも販売できますが、賞味期限は10ヶ月とそんなに長くないです。


ですが、主食となるご飯がいざという時にぱっと提供できる事から、意外と売れています。お客様としても常備在庫として管理されているようですが、賞味期限もあるので回転率の高い備蓄品として問屋サイドとしても重宝しています。


市販用の動きもいいみたいです。

サトウのごはん 青森県産つがるロマン5食パック(200g×5P)



温めるだけで手軽に食べられるパックご飯(レンジでチン、または湯煎)の生産量は、2017年に18万9千トンと過去最高になって、18年も増える見通しです。ここ10年の伸び率は6割に達するそうです。


約50年続いた減反政策は「コメは売れない」が前提でしたが、生産者や流通業者も伸びている分野や用途に目を向け始めています。


相場を見てみると、米は17年産まで3年連続で上昇しています。パックご飯を製造する食品各社も原料高を転嫁するため17年秋~18年春に相次ぎ値上げを打ち出しています。


ご存知、サトウ食品工業の看板商品「サトウのごはん」は発売から30年で初めての値上げとなりました。従来より約5~8%高に価格改定しています。テーブルマークは30品目を対象に最大17%、東洋水産は「マルちゃん」を18年3月から10%前後値上げしています。


しかし、業務用ルートで私たちは商売をしているのですが、今期の商品導入から建値(通常価格)を崩して特値で仕入をしています。とにかく販路を拡大したいという相談から私たちも取り扱いを始めたんです。市販の価格改定と逆の値動きをさせたわけですが、単純に戦略的なスポット対応でしょうね。


日経POSデータから全国のスーパー約2700店を対象に18年3~8月の販売情報を前年同期と比べたところ、パックご飯全体で平均実売価格は3%上昇。しかし、販売個数は10%の増加でした。


テーブルマークは今夏から新潟県魚沼市の新ラインが稼働し、生産能力は15%拡大しており、私たちの特値もその恩恵の一つ。テーブルマークでは食店からの引き合いも増加しているそうで、17年度のパックご飯の生産量は前年度比17%増の約2億8千万食で、18年度も増える見込みだそうです。


JA全農は18年産から多収穫米を中心に業務用の扱いを1万トンに増やす方針のようです。従来は産地から集荷し卸に流すのがほとんどでしたが、大量にコメを使う企業と直接契約も増やすそうで、三重県がモデルケースで18年産は2つの専用品種の栽培面積を前年比5倍の150ヘクタールに拡大し、その一部はテーブルマーク向けのパックご飯になります。


コメ卸最大手と言えば「神明」ですが、今夏からローソンのプライベートブランド(PB)のパックご飯の供給を始めており、富山のグループ工場の設備を増強、パックご飯の年間生産能力は19年4月から5割増の1億2千万食となっています。


ちなみに、外食大手の大戸屋ホールディングスは17年秋から、ご飯の大盛りを減量しています。コメと雑穀を混ぜたご飯は雑穀比率を20%から44%に高めて、コメの比率を下げています。


まぁ私もそうですが、健康志向につながるイメージ戦略が、来店客の6割が雑穀ご飯を選ぶように仕向けられた結果となっています。


総菜市場は10兆円規模に拡大し、高齢世帯の増加も便利な中食を後押しする傾向が見て取れる最近ですが、外食店や、袋入りのコメを扱う小売店が価格を上げづらい一方、パックご飯なら多少の値上げも受け入れられやすい・・・そう思うのは私だけでしょうかね。手ごろな価格で利便性をいかに打ち出せるかがコメの将来をも左右していく気がします。
posted by なーたのうた at 11:36| Comment(0) | はい!朝礼始めます。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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