2017年12月15日

どんだけある?マンホールの有事の使い方

東日本大震災・・・きっと忘れられない出来事。直接的な被害は本当に少なかったものの、実家が沿岸にあるため人ごとではありませんでした。いろいろな事を経験し、考えさせられたわけですが、少し明るめのはなしに切り替えていこうと思います。


まずは、水が使えなかった事により困った事の一つとして「トイレ」がありました。結局、仮設トイレがたくさん設置されるなどしてもいずれは、くみ取りが必要になります。そのバキュームカーすら手配できない状況もあります。


処理施設が被災したりした場合は、仮設トイレさえ使えなくなることもあり得たはず。


何よりトイレが不衛生だった時、大きなストレスを感じた経験は誰でもあるのではないでしょうか?不自由な避難生活のなかで、さらに精神的なダメージを与えるスペース。トイレって当たり前のように通う場所ですが、結構重要な空間です。


トイレが快適でないと、人はどうなるのか?


単純に、トイレに行く回数を減らそうと水分を控えるようになります。すると、脱水症状が起こり、エコノミークラス症候群にかかりやすくなります。この話は、熊本地震でエコノミークラス症候群の多発が問題になった事の因果にトイレ事情が絡んでいたところからのものです。


脱水症状で血液の流れが悪くなると、脳梗塞や心筋梗塞のリスクも高まるらしいので、まさに悪循環。実は、災害時のトイレは、生命にかかわる重要な問題なんです。防災対応の際の落とし穴といいますが、盲点です。


そんな仮設トイレについて不安があるなら、どうでしょう?


「マンホールトイレ」


その気になって観察してみると意外とたくさんあるものです。正直これはトイレに活用できるんです。だからと言って、普段からあちこちで使わないように!恐らく捕まってしまうんじゃないでしょうか?


マンホールの蓋を作る業界団体である「日本グラウンドマンホール工業会」の発表ですと、マンホールトイレが開発されたのは「阪神大震災」が起きた1995年。実際に震災発生後の被災者がトイレに困った挙句、仕方なしにマンホールのふたを開けて板を渡してトイレとして利用した事に始まります。


これをきっかけに相模原市など一部の自治体とマンホール関連の企業が共同開発し、製品化したのが始まりなんだそうです。例えばこんな感じ
mannho-ru.png

国交省によると、海外にはなく日本独自のものらしいです。


でも、マンホールって何なの?って事にもなりますが、ふだんは蓋しか見ることのないマンホールは、下水道として生活排水などを集めて処理するために全国各地に張り巡らされています。現在、人口に対する普及率は80%近くに達しているそうです。


さらに人口の多い都市部ではほぼ100%というスマホ並みの普及率です。ではその全国の下水道を繋げた層全長はというと、全国で約46万キロになります。どんだけの距離?皆さまのマイカーの走行距離で考えてみてください。


マンホールの設置や運営は、市町村が行うものが多いのですが、複数の自治体にまたがる下水道を都道府県が管理する場合もあります。


家庭からの生活排水は、以前は河川などに流れ、川や沿岸の水質の汚染につながるケースが多かったのですが、都市整備とともに広がった下水道の普及によって、私たちの身の回りの水質は大幅に改善されたのです。


その下水道をメンテナンスするために掘られている穴が、マンホールなんです。下水道のほぼ50~60メートルに一か所開けられており、下水道につながっています。


実は、マンホールには下水道とは別に、電力会社やガス会社の設備につながっているものもあります。そんな穴にボトボト○○○を落とされては大変な事になります。しかし、見分ける方法があります。


下水道につながっているマンホールの蓋には、市町村名が書かれていることが多いので、この話思いだしたときに探してみてください。歩道に多く作られています。


学校などの大きな施設には、施設内の汚水を集めて下水道まで送る排水管もあり、これにもマンホールが設けられていたりします。


全国にいくつ存在するのか?なかなかロマンある疑問ですが、下水道を所管する国土交通省も正確な数を把握していないそうです。まぁそれだけマンホールは各地にたくさんあるという事でしょう。


と言いながらも、全国で約1400万か所という説もあります。街を歩いていて「いやぁ結構増えたなあ、どこ向いてもセブンばっかりだ」と思っていたセブンイレブンは2017年5月時点で19579件。おっ!と思いましたが、

マンホール 14,000,000か所
セブン      19,579件

全然敵いません。国内にあるコンビニ全店を足しても到底かないません。


正直、日常生活で意識することは少ないわけですが、都市部ではほとんどの場所にあるといっていいマンホール。下水道は、電気や水道などと比べ、災害に強いインフラです。


施工時に耐震対策をしているほか、地中に埋まっているため揺れの被害を受けにくいという特徴があります。国交省によると、東日本大震災の被災地でも、管がはずれたり、液状化で土砂が詰まったりする被害の割合は全体の1%程度だったという報告です。それを災害時のトイレに活用できるとなれば、、、、使わない手はないと思います。


こっそりと記憶の片隅に残しておきたいですよね。




posted by なーたのうた at 21:47| Comment(0) | ちょとでも得したい | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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