今秋開催予定のワシントン条約会議への議題提出が見送られて「ほっ」と一息ともいかず、今後の資源保護管理などのあり方についての課題なんてのも意見として取り上げられたようです。
鰻と言えば、国産と中国産しか自分は扱った事がなかったのですが、台湾産は2年ほど前から輸入時の命令検査が廃止になっているなど、食品衛生管理への努力などが認められている証拠なのだと思います。
しかしながら、日本では安値販売の位置づけとなっておりこれについては台湾側も不満を漏らしているようです。
今期の台湾側のシラスウナギの状況は池入れ3トン位が現時点、そのほかフィリピン産のシラスウナギが1トン池入れされているそうです。ちなみに日本の池入れ量は20トン弱とここでは報告。
気になる台湾側の輸出見込みですが、主力となる活鰻は6月~8月の需要期向けとして前年並み、1250トン。そのほか加工品などあり、台湾内販売向け500トン。
日本側の活鰻輸入業者からは、国産に比べ1,000円安い点が受け入れられており、前年より上回る輸入との事です。計画は10~15%アップ見込み。
一方国産の出荷見込みについては、当初のシラスの取引値が高かったこともあり、早期の池入れは前年より少なかった模様。本格的に出そろうのは7月以降(1月池入れあたり)のようですが、秋以降の相場に警戒心を持っている業者が多いです。
日本の消費地でのニーズは10kg40尾サイズが人気ですが、夏までにそのぐらいまで育つ量は多くもない状態です。アソートにムラが出る事も予想されるので、台湾産ウナギの出番となるのではないでしょうかね。
ニホンウナギの資源保護管理に関する議論も行われたんですが、以前流通の不透明さ、それによる超高値が業界全体に悪影響を与えている事が指摘されました。大きな「カネ」が動く話ですからこうした「闇」の流通もなくならないんでしょうね。
さて、今年は国産を食する事が出来ますかね。僕の給料で・・・。
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