2016年03月04日

ニチレイ「日本農業の再生への貢献」・・・断念

ニチレイ 「新・気くばり御膳」 人気7食セット(和食・洋食)(塩分・カロリー控えめ) (冷凍食品)


 

食品メーカーの大手ニチレイが、千葉県で手がけていた6次産業化事業からの撤退をしました。


やってる事すら知らなかったのに「撤退」となると、騒いだり。この事業では、野菜を低温貯蔵し、加工する設備をそなえた大規模施設を運営。実は2月いっぱいで稼働を停止していたのです。


当初から掲げていた「日本農業の再生への貢献」という理想を断念した形となるのだろう。


いろいろと「?」の付く部分があると思いますので、少しばかり説明をしてみます。


株式会社ニチレイは食品事業、畜肉、水産事業・物流事業・サイエンス事業と4つの大きな柱をもつグループです。日ごろから私たちは「ニチレイフーズ」とお取り引きをさせて頂いており、業務用食品の販売をしています。もちろん畜肉、水産事業の「ニチレイフレッシュ」ともお取引きさせて頂いています。まぁ、繁忙期には営業倉庫を借りて冷凍品などを預ける事もあり、「ニチレイロジグループ」にもお世話になっています。


さまざまな分野にも思われますが、その冷凍技術を生かして私たちへ供給できる商品やサービスはすべて関連している事業となっています。


ちなみに上場している企業ですが、そこでオープンになっている資料から平均年収を探ってみると、763万というデータ。ボーナスは36歳から46歳までは3ケタという額で支払われているデータが公開されていました。いいですねぇ。


そんな事はどうでもよいのですが・・・。


この度ニチレイが撤退した「6次産業」とはなんなの?ってところになりますが、要するに、1次産業である農業と2次産業である加工、3次産業の流通を組み合わせることで、農業の収益性を高めることを言います。思うのは「だからなんで?」指す。単純に、1次産業、2次産業、3次産業を足した産業ですから「1+2+3」=「6次産業化」というのだそうです。


小学生でもわかりますね。足し算の部分だけ。今回の事業では、ニチレイグループの中核企業であるニチレイフーズと農業法人のテンアップファームが手を取り合い、2007年に「ベジポート」という事業組合を設立して、2009年から施設を稼働させていたものです。


こうした6次産業化に約4億円の補助金を活用し、ニチレイが4億5千万、テンアップファームが5000万、合計で約10億円の投資をして政府のバックアップも受けた形でスタートしたプロジェクトでした。


しかし、さすがのニチレイも稼働から7年間・・・、一度も利益を出すことができずに、事業を続けることをあきらめてしまうのです。


計画自体はねぇ、結構応援したくなるものでしたが難しいもんなんですね。手を取り合ったテンアップファームはもともと、自社生産だけでなく周辺の農家からニンジンやトマト、ホウレンソウなどの野菜を仕入れ、販売もしていました。


悩んでいたのは相場の変動。農産品にはつきものですからね。「豊作貧乏」という言葉がある事から本当に難しいんです。野菜が余ると値段は下がります。出来た分は出荷してしまいますから供給過多となります。そこに目をつけたのが今回の取り組みでもありました。貯蔵施設で蓄えながら出荷をし、平準化すればいくらかでもこうした問題を軽減できると踏んだのです。


ニチレイと手を組んだテンアップファームもいろいろと試行錯誤。例えば、余ったトマトを廃棄せず、工場に委託してジュースにしたり・・・・しかし、利益となると残す事は出来なかったのです。共同で作りだしたベジポートではジュースをつくる機械を買い入れて、自ら加工も手がけることにしたんです。まさに6次産業化の事業ですね。


そもそも、なぜニチレイが6次産業に取り組み出したのか?そんなにうまみがあったのでしょうか?そのわけは、消費者の「国産志向の高まり」があげられます。ニチレイはまさにその当事者だったんです。ちょうど事業を決めたあたりの事。2008年秋にニチレイフーズが輸入した中国産の冷凍インゲンで中毒事件が発生しました。「やっぱり国産が安心だよね」という風が吹き始めていたんです。


そうした背景から国産野菜を確保する必要性を感じていたニチレイは、施設の稼働について「日本の消費者は厳しい。中国から入ってこない時代が来るかもしれない。だからいま始める」と取材に答えています。


難題を打破するため、貯蔵・加工の施設をつくることは決まったのですが、どのようにその施設をつかっていくのかがポイントになりました。そこには「契約」というキーワードがありました。農家との間で「いくらでどれだけ買うか」を契約するんです。売り先との間で「何をいくらで売るか」を契約します。施設はあくまでハードであり、ソフトである「契約」を軌道に乗せることが肝だと考えたのです。そこが「相場の変動」からの解決策のはずでした。


はず・・・・何かがかみ合わなかったんです。今回の結果が示しています。

つづく・・・・
posted by なーたのうた at 18:52| Comment(0) | はい!朝礼始めます。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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