2020年03月18日

この時期バター欠品って「何かあった?」

えっ!感染病予防に効果があるの?いや、そんな情報はないなぁ、、、、


日常的にスーパーでバターを買っている人なら、バターがすっかり品薄になっていることに気づく事もあると思いますが、明治の代理店から「バターが品薄・欠品状態なんです!」って事で連絡があったんです。


牛乳やチーズはいつも通りなのに、どうしてバターだけがこんなに品薄になってしまうのか?


今回の品薄については、担当者が外出中と言う事で、詳しい欠品理由を聞いていないのですが、過去の事例や乳製品の製造に関する流れからバターの欠品について説明したいと思います。


バターの品薄にはいくつかの理由があるのですが、基本的にそもそもバターは慢性的に品薄な状態が続いている食品です。バター風の食品が多く出ていますが、そうした背景もあります。


では、バターの欠品理由になる「原料からの生産に対する優先順位」の秘密を簡単に。


バターの原料となる生乳の優先順位ですが、生乳は真っ先に牛乳に割り当てられるようになっています。その後、生クリームとチーズに使われ、保存の利くバターは後回しされてしまうのです。つまり、生乳の生産量が少なければ、最初にバターの生産量が減ってしまうという仕組みです。


生乳の生産量が激減した時など、乳牛メーカーは生産・在庫の量が減ってきたバターの安定した供給を続けるために出荷量を抑えるようになります。「出荷制限」ですね。細く長く販売できるように調整をするのです。


そもそも、日本では酪農家戸数が高齢化や後継者不足、経営難などで年々減少しており、この10年で約1万戸も少なくなっています。こうした酪農業の構造的な原因からも生乳が減ってきているのです。


政府もバター不足に対してバラバター(20kgとか25kgの)という業務用の冷凍バターの輸入をしており、これにより酪農家はこれまでバラバターの生産に使っていた生乳を家庭用バターの製造に使えるようになるためにバターの生産を増やすことができるようになります。


ただただ品薄を我慢するだけでなく対策も取られているんです。


しかし、今回の品薄は、パンの品薄欠品に関連してのバター?なにが起きているんでしょうか。連絡を待ちたいと思います。
posted by なーたのうた at 11:37| Comment(0) | 日常報告書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年03月16日

中国経済の停滞は物余りを生む!

綿花や大豆といった農産物の国際相場が全面安となっています。中国に端を発した新型コロナウイルスの感染が世界中に拡大しているのは、ご存知の通り。渡航や外出の制限などで経済活動が停滞し、一大需要国の中国を中心に需要が減るとの観測が強まっています。
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原油価格の急落を発端に商品市場が弱気になったことも一因でしょう。為替相場が円高に傾いたこともあり、国際相場の低迷が続けば国内の食用油や飼料価格の下げ圧力に働きそうです。


今回注目したのは、値下がりが目立つ「綿花」。これは「シャツ」に使う木綿生地の原料です。


国際指標であるニューヨーク先物(期近)の10日終値は1ポンド61.41セント。??パーセンテージで言えば、年初比では11%安い。米中の「第1段階の合意」直前につけた年初来高値比では14%安く、2019年10月以来の安値圏にあります。


穀物もシカゴ先物は年初比で大豆が8%、小麦が6%、トウモロコシが3%安いなど軒並み値崩れしています。


主因は、農産物の最大消費国である中国の需要減懸念だ。新型コロナの感染拡大で、中国では工場の稼働停止が相次いだほか、集団での食事や旅行を自粛する動きも広がっています。


この動きを見て需要減への懸念が数字に表れたという事。


米農務省が10日に発表した世界の穀物需給報告では、綿花の最大消費国である中国の19~20年度(19年8月~20年7月)の消費量を3650万俵(1俵は480ポンド)と前月の予想から100万俵(3%)引き下げ。


消費量予想の下方修正は2カ月連続。中国の紡績工場の稼働は前月に比べれば戻りつつあるが、まだ平常運転とはいえない状況。街への人出が減り、衣料品の消費自体も振るわないとみられます。


需給報告では、大豆など主要な穀物の中国の需要や輸入量の見通しは前月と変わらなかったし、アフリカ豚熱(ASF)の流行で養豚が大量に処分されており、飼料用大豆の需要は鈍いままです。


米国産農産品を大量に買う米国との合意も進んでいるようにはみえないし、履行の延期観測がくすぶりますね。


市場では「新型コロナの影響は見通せない」「今後需給報告で中国の需要量などの下方修正は十分にあり得る」などの声は多いですね。


そして、追い打ちをかけるのが原油安だ。米原油先物が9日に一時、1バレル27ドル台と前週末から3割下落!。急落の反動で10日は持ち直したわけですが、まだ安値圏です。農産物の実需低迷が懸念される中で、原油の急落が農産物相場のさらなる下押し要因になっています。


原油や米株式相場の急落を受け、ブラジルやアルゼンチンの通貨安が進んだことも弱材料だそうです。ここまでは勘付けませんが、両国は大豆やトウモロコシの輸出大国で、輸出競争力が高まるため。影響ありますね。


農産物の国際相場の低迷が続けば、国内の食用油や飼料価格にも下げ圧力となりそうだ。これは仕事でも交渉のネタになりますよ。


日清オイリオグループやJ―オイルミルズなど製油各社は食用油の値上げ交渉の最中。プレスリリースを発表するも、うちにきた担当者は「いや、あくまでも”上げたい”という意思の表れで、御社に対してすぐに上げるというわけではありませんから(汗」みたいな商談をしてました。


実際、物流費や設備維持費の高騰や大豆ミール相場の低迷もあり搾油事業は苦しいわけで、大豆相場が低迷すると値上げ交渉がやりにくいのは確かでしょう。


日本は大豆やトウモロコシの大半を輸入しています。円高もあって原料の調達費用は短期的には軽減される見通しです。今後、気になるのは全国農業協同組合連合会、JA全農のことですが、ここが四半期ごとに決める国内の飼料価格などにも影響が出てくるんだろうという点です。


経済は世界を舞台に目まぐるしく動いていますよ。


posted by なーたのうた at 18:46| Comment(0) | 日常報告書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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